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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)、英国宇宙庁(UKSA)、Peter Kyle大臣
- 元記事公開日:
- 2025/03/29
- 抄訳記事公開日:
- 2025/04/23
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英国企業が火星に着陸させる欧州初の探査機を開発
- 本文:
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(2025年3月29日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、英国宇宙庁(UKSA)、Peter Kyle大臣による標記発表の概要は以下のとおり)
英国の航空宇宙企業であるエアバスUKが、火星に欧州初の探査機を着陸させることになった。同社は、火星に探査機を安全に届けるためのタッチダウン・システムを完成させるために1億5,000万ポンドを獲得した。
この新たな契約は、欧州宇宙機関が発注し、英国宇宙庁を通じて政府が資金提供するもので、火星表面にロザリンド・フランクリン探査機を着陸させ、火星での探査機配備をサポートする、最先端のシステムを支援する。また、英国の宇宙セクターで約200件の高技能雇用を維持し、国際的な投資を誘致することで、首相の「変化に向けた計画(Plan for Change)」の一環として英国経済のより広範な成長につなげる。
英国で初めて製造される探査機のミッションは、火星を探査し、地表から2メートルの深さまで掘削して、化石化した微生物など古代の生命の痕跡を探し、太陽系がどのように形成されたかを調べることである。火星の探査は気候変動に関する知識を深めるために非常に重要であり、また地球以外に生命が存在するかどうかの答えを見つけるのに役立つ可能性がある。
このミッションは、原子力発電所や深海など地球上の過酷な環境でも運用できる英国の先進的なロボット技術や自律航行技術によって可能になった。
探査機は、エアバスUKのエンジニアによってスティーブニッジで完全製造される。NASAの支援を受けて2028年に打ち上げられ、2030年に火星に着陸する予定である。ミッションは、欧州だけでなく英国全体の科学コミュニティの共同作業であり、英国のさまざまな大学が探査機の開発と打ち上げに関わる。
[DW編集局]