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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国中央人民政府
- 元記事公開日:
- 2025/04/07
- 抄訳記事公開日:
- 2025/05/01
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中国国務院、農業強国建設加速計画(2024~2035年)を発表
- 本文:
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中国共産党中央委員会と国務院は4月7日、「農業強国建設加速計画(2024~2035年)」を発表した。
農業強国は社会主義現代化強国の基礎であるとして、農業・農村の近代化推進と科学技術による競争力強化と生産性の向上で、国家の食料安全保障を進める。
主な目標として、2027年までに育種の研究開発と農機の整備、農業のサプライチェーン強化により穀物総合生産能力を1.4兆斤(約8億トン)として、主要作物の自給率を高めるほか、住みやすく美しい農村の建設を進め、農民一人当たり可処分所得が中国全体のGDPと同様に伸び、都市と農村住民の所得格差を縮小する。また、2035年までに農村の活性化と近代化により都市と農村の協調的発展が実現させ、今世紀半ばには農業強国となる計画とした。
科学技術に関しては、主に下記の計画を進める。
〇農業科学技術イノベーションの加速
・ゲノム科学、予防獣医学、主要病害虫、災害メカニズムなどの基礎研究のブレークスルー加速
・世界トップクラスの農業研究機関と研究志向の農業大学の建設
・主な生産地域と科学技術・イノベーションの連携による農業科学技術の移転強化
・関連する知的財産権の保護
〇種子産業における自主的イノベーションの推進
・農業生物資源の収集、分類、同定、保存のための研究施設の建設
・育種と家畜・家禽の遺伝子改良プログラムの研究を行う国家南繁シリコンバレー(海南省)の建設加速
・高油分・高収量大豆と耐塩性作物の品種の育成など生物育種の産業化と応用の加速
・近代的な育種・種子生産基地の建設
〇国産スマート農機の研究開発と応用の強化
・エンジニアリング、エレクトロニクスなど関連企業が参画する農業機器産業クラスターの建設
・農機技術と農学を融合し、作付けから収穫での高性能農機の応用
〇デジタル技術と近代的農業の融合
・空からのモニタリングシステムによるビッグデータプラットフォームの構築
・スマート農業技術の研究開発による大規模農場のデジタル化推進 [DW編集局]