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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー省(DOE)
- 元記事公開日:
- 2025/04/03
- 抄訳記事公開日:
- 2025/05/07
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DOE、全米16の連邦施設をデータセンターおよびAIインフラ開発拠点候補に選定
DOE Identifies 16 Federal Sites Across the Country for Data Center and AI Infrastructure Development
- 本文:
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(2025年4月3日付、エネルギー省(Department of Energy: DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)
DOEは本日、米国が人工知能(AI)分野で世界をリードし、エネルギーコストの削減を実現することを目的に、DOE施設にデータセンターと新たなエネルギーインフラを併設する計画を発表した。
これに合わせてDOEは、増大するデータセンター需要に対応するため、AIインフラの開発を目的としたDOE施設を活用する可能性に関する情報提供要請(RFI)を公開した。DOEは、原子力などの新しい発電設備の許認可手続きを迅速に進められる既存のエネルギーインフラ施設を含め、データセンターの早期建設に適した16カ所の候補地を特定した。
この取り組みは、トランプ大統領の大統領令「AIにおける米国のリーダーシップへの障壁の除去」および「米国のエネルギーの解放」に基づいており、DOEは全国規模でAIおよびエネルギーインフラの整備を加速させるための機会を模索している。特に、革新的技術や戦略の導入を進めるにあたり、官民連携の強化を重視している。
DOEはこの官民連携を推進するために、現在、データセンター事業者、エネルギー開発業者、さらには一般からも広く意見を募集している。これらの意見は、今後の開発方針の策定や官民パートナーシップの推進、そして選定されたDOE施設におけるAIインフラの建設に活用され、2027年末までの稼働を目指している。
また、これらの施設は、産業界に対して、同じ敷地内にあるDOEの世界最高水準の研究施設との連携も可能であり、データセンター運営に不可欠な電力システム設計や次世代データセンター用ハードウェアの開発の加速も期待されている。
特定された候補地は、下記の16カ所である。
1. アイダホ国立研究所
2. パデューカガス拡散プラント
3. ポーツマスガス拡散プラント
4. アルゴンヌ国立研究所
5. ブルックヘブン国立研究所
6. フェルミ国立加速器研究所
7. 国立エネルギー技術研究所
8. 国立再生可能エネルギー研究所
9. オークリッジ国立研究所
10. パシフィック・ノースウェスト国立研究所
11. プリンストン・プラズマ物理研究所
12. ロスアラモス国立研究所
13. サンディア国立研究所
14. サバンナ・リバーサイト
15. パンテックスプラント
16. カンザスシティ国家安全保障キャンパス [DW編集局]